ツボ

 

貴乃花、退職。

 

大相撲のスキャンダラスなニュースが繰り返されています。
いろいろ複雑な事情があるのかもしれないけれど、今見えている範囲の情報で判断する限り、僕は、彼のやり方にはあまり関心はしません。
全てを、悪い方、悪い方、に解釈して、被害者になって見せたり、見下ろしてみたり。わがままを吠えまくって、聞き入れられないと、へそを曲げ、駄々をこねている。そんなふうに見えます。
やりかたも、姿勢も、態度も、どうも共感が出来ません。
会見のさまを見ていてなんだかムカムカしてしまったのです。

それで、兄にメールを書いたんです。
たぶんこのムカムカに共感してくれる人を探していたのでしょう。
兄から悪口が返ってきてくれることを期待していました。
しかし、兄からは衝撃的な言葉が返ってきたのでした.......。


僕「 貴乃花、退職だって。」


兄「 ........プロレスか?


貴乃花は退職して、いよいよプロレスにデビューするというのです。
確かに格闘界において、力士が引退後、リングに上がることは良くありましたが、今回の事件からの貴乃花のプロレスデビューは全く想像すらしていませんでした。
100%悪口の返事を期待していたというのに、まさかのこの変化球。
これが僕の笑いのツボのど真ん中に直撃してしまったのでした。
眉間にしわを寄せて、角界を非難する痩せきった彼が、レスリングパンツをはいてリングに上っている姿を想像したとき、立っていられないほどの激しい笑いが僕を襲ったのでした。床に転げまわりました。

更に兄のメールは追い打ちをかけてきます。


兄「 もう声はかかってるはず。

   近い将来、マジであるよ。レスラー 貴の花。

   大仁田&大砂嵐 VS ボブサップ&貴の花 」


カードまで組んで送って来やがった。
僕も笑い転げながら応戦します。


僕「 大仁田&曙 VS 天龍&貴乃花 でしょう。

   大仁田&曙 VS 貴乃花若乃花。でもいい。

   3万円までだったら絶対観戦に行くよ。」

 

兄「 曙は駄目。心不全で入院してる。死にそうです。」


もう何が来ても駄目です。狂ったように笑ってしまいました。

予想を超えた突然の笑いがやってきて、腹筋がはちきれそうになりました。
最近、体を鍛えていなかったせいか、腹筋は本当にあぶないところでした。


それから数日後、またも入ってきたニュース。

 

「 貴乃花参院選出馬か!? 」

 

またも失笑してしまった僕は、兄に送ったのでした。


僕「 貴乃花参院選でるみたいです。

   レスラーデビューなんてしないぞ。」


すると、またもするどい兄の切り返しが。


兄「 二刀流デビューです。議員とレスラーの。

 

たぶん5年分くらい笑ったかと思います。
実際これだけ笑ったのは5年ぶりくらいだったと思います。

僕は、笑うよりも、笑わせる(笑われる)ことが多い人間です。
久しぶりに、腹がよじれるほど笑って、とてもしあわせでした。
(ちょっと不謹慎な笑いだったかもしれないけれど......)

笑うっていいなあ。でも次にこれだけ笑えるのは何年後だろう。
誰か僕を笑わせてみてください(挑戦状)。□