こんな夢を見た。
大きなビルの中にいる。
ビルの中にまるごと大きな町が収まっているほどの大きなビルだ。
さまざまな商業施設のバラックが町をつくり、フロアをおおっている。
天井がものすごく低い非常階段を、妻とはって登っていく。
わずか40cm四方の小さな非常扉をくぐると、薄暗がりの中にバラックが迷路のように積み重なったフロアに出る。
誰も訪れたことの無いような、見たことも聞いたことも無いような商店や飲食店が並んでいる。
「そよ風狩人のジンジャーエールの店」
「ハナタレチンピラハウス」
まるで学生が描いたサークル勧誘の看板のような、素人が描いたような店舗の看板がそこここに立っていて客を勧誘している。
見たことも聞いたこともないコレクション玩具を扱っている店に入ってみた。
見たことも聞いたこともないコレクション玩具が店内を埋め尽くしていて、不気味ながらも楽しんでいる。
妻が待つ、怪しげなレストランの1つに向かった。
ディスコのような賑やかさの小さな店だった。
妻はいなかった。入れ違いになったようだ。
さっきのコレクション玩具店にいるのかもしれない。□