ついにこの日がやってきた。
ドラゴンクエスト9の発売日である。
正直なところ、いまだにPSPのモンスターハンター2ndGを続けていて(だらだらゆるゆるとやっているため全然先に進まないのである)、新しいゲームに着手できるような時間的余裕はほとんどない。
が、ドラクエとなると話は別である。
はじめてドラクエに出会ってからずっとこのシリーズと共に人生を歩んできた。
制作者もずっと古きよきドラクエスタイルを守って作ってくれている。
それが古巣に戻れるような気がしてずっと続けてきたゆえんである。
ドラクエシリーズを国民的、社会的ゲームにのし上げた、いわゆるロト3部作が発売された頃は、発売日に大行列ができ、ゲームを買えなかった不良が買えた人からゲームをふんだくるといった事件すらあった。
あれ以来、スーパーファミコン、プレイステーション、そしてDSとコンシューマーは次々に姿を変え、量販店やネットなどの販売網も強化された。
今となっては、発売日にゲームが手に入らない、などという現象はほぼ皆無になった。
が、当時のあの社会現象の実体験をした者としては、どうしてもドラクエの発売は「お祭り」でなくてはならない。
つまり大行列を期待してしまう。何かの事件を期待してしまう。
そんなヨコシマな期待をもちつつ、この日も意味もなく開店時間に向けてヨドバシカメラ梅田店に向かった。
そしてやはり期待は裏切られることはなかった。
6Fゲームフロアーのレジからはるか後方、おそらく100メートルくらいの列がぎっしりとでき、販売スペースを多くのドラクエファンが埋め尽くしている。
当然、ゲームは昼過ぎに来ても買うことはできる。
だが、自分と同じようにこのお祭りにわざわざ足を運ぶ阿呆ども(失礼)はこれだけいるのである。おもわずほくそえんでしまう。
お祭り気分となると財布のひももゆるくなるのだろう、同時に発売されレジに高く積み上げられたたVジャンプの攻略本も「ついでに」という具合にばんばんと売れていく。
そういう自分は、本日同時発売となったNintendoDS-i(レッド)をつい買い替えてしまった。
ドラクエの時代に生きられたことに感謝しつつ。
ぼちぼちとDSの新作をはじめてみようかと思う。□