なんだかとても腹が立っている。
要は上司たる存在に叱責をされたということについてだ。
言われているときは何だかわけもわからずへえへえと頭をさげた。いつものことだ。
わけがわからなくてもとりあえずへえへえとするのは典型的な日本人の特性だろう。
俺の場合、大抵後になってじわじわと腸がにえくりかえるような怒りがぶり返すことが多い。
「お前は言い出したことをどう落とし前をつけるつもりだったのか」
そんなことを言われる。
ストレートに即答すれば
「どうするも何も、外注がやってくれたからそれで全部終わってます」
というだけである。
昨今の日本の仕事のあり方について、多かれ少なかれ仕事を担う誰もがサービス過多といわれるほど、自分が握っている以上の範囲の仕事を担い、それを付加価値として評価を求めてくる。
できる奴が、やりたい奴がやってくれた。それだけのことである。それ以上、俺が何を担えというのか。
確かに個々がもつ責任範囲でみれば、外注が担ってくれた範囲の中にも俺が担うべき部分があったのかもしれない。
だが、極論、そんな他愛もない仕事など、我こそは!といわんばかりのサービス過多提供主義の連中が仕事を取り合い、小市民的世界は回ってしまう。
そこに無理やり割り込んで、俺がやりました。なんてただの無駄なエネルギーだろ。
俺なんか居なくとも世の中は非情なほどにぐるぐると健康的に回る。
その中で何故この期に及んで「お前の責任は?」などと追い詰められる必要があるのか?
日本人の美徳であり背徳であるこの自虐性を前面に押し出し、その自虐性を出しきれなかった劣等児にこれでもか!といわんばかりの中傷を浴びせかける。
成長しろ?知るか。こんな糞のような世界に成長なんかあるか、馬鹿。結局貴様らの自己満足だろが。
こんな世界に美学はない。反省しろ?死ねよ。反省するのは貴様の方だ。美しいどころかそんなものは醜悪だ。
ニートの気持ちもわかるよ。終わりかもな、日本も。□