万年筆が大好きである。
インクはパイロットの「色雫」シリーズを愛用している。
24種類もの色が揃い、選ぶのが楽しい。
色の名前も「月夜」「紫式部」「夕焼け」「稲穂」「孔雀」と粋だ。
このたびパイロットが100周年を迎えた。
昨今「Made in Japan」の多くは姿を消しつつあるが、万年筆メーカーは今なお、Made in Japanを守り続けている。
その100周年にあたって打ち出した記念商品が、
創立百周年記念万年筆&インク「七福神」
である。
蒔絵の最高権威・松田権六氏(人間国宝)を中心に結成された作家グループ「國光會」の蒔絵師たちが制作した、全世界25セット限定の漆芸品総合セット「七福神」。
万年筆7本に、七福神が研出高蒔絵で描かれている。
セットで500万円!
とても手の出る商品ではないが、同じく七福神の神々を色に見立てた7色のインクセットもリリースされた。こちらはセットで8000円。
100周年という記念すべき年に、「七福神」という明快なコンセプトを打ち出し、7本の万年筆。7色のインクを七福神に見立てるという商品開発センス。
これまでの100年も、これからの100年もMade in Japanを守るという意気込みのようなものすら感じる。
100周年といったら、これくらいの強烈な商品を1つ打ち出したいよね。
いやはや、おそれいりました。