「捨てる」ということ。

「捨てる」ということを考えています。

そもそもなぜ僕はこれだけたくさんのモノを持ってしまうのだろう。

きっと多くの分野に興味を持ちすぎて、頭の中に「すべてを記憶できないから」なのだと思っています。

頭に収まりきれずあふれ出たものは「本」や「映像」という別の手段に記録され、モノとなってそばに置かれるのです。

できることならこの体一つに全ての好きなものが格納されていたらそれは素晴らしいと思うのだけど、残念ながらそんなすぐれた能力は持ち合わせておらず、結局、自分とモノでひとつ。という生き方をしている。それが僕です。

だからモノを捨てるという事は、自分の体の一部を捨てるということなのですね。
だからなんでしょう、なかなか捨てられない。

でも最近は、持たなくていいものも持っているのかもしれない。
捨てた方がいいものは、捨てるべきだ、などと考え始めています。

いつかは読む。と思って本棚の奥にしまわれてきた書籍。
前の年も、その前の年も、いつか読む。と考え続けていたが、結局、そのいつかは未だに来ていない。
次々と現れる新しいものを追うだけでいっぱいいっぱいで、とても振り返る時間が取れないのである。きっとこれから先も、そんな時間は来ないような気がしている。
これからも、ただ本棚の飾りとしての役割を果たしていくだけなのかもしれない。
それならば、そんな本を処分しても、きっとこれからの人生、問題にならない。
知らない間にその本がなくなっていても、気付くことすら無いのかもしれない。

そんなふうにして、モノに対する「情」をやや辛くしてみました。

きっともっとうまく整理できるのでしょう。
もうちょっと厳しく、良いものの持ち方を見つけていきたいものです。□