雨が降ってきたら、
もう濡れてしまおう。と覚悟してみる。
ずぶ濡れになってもいい。濡れた服は家に帰ってから洗濯したらいい。お風呂に入って体を温めて、タオルで体をふき、ドライヤーで髪を乾かし、新しい下着に着替えたらいい。それで全て元に戻るのである。
そんなふうに考えてみると今、目の前に振っている雨の中を舌打ちしながら小走りで走る必要もない。イライラしたり慌てたりする必要も無くなるのである。
掃除をしようと思ったら、
もう汚れてしまおう。と覚悟してみる。
多少汚れたっていい。掃除の後でしっかりお風呂に入ったり、手を洗ったりすればいいだけだ。それですべてが元に戻るし、部屋は以前よりもっと綺麗になる。
そんなふうに考えてみると、ほこりまみれになった手の届かない床下に手を伸ばすことだって、便器の中に手を突っ込むことだって気にはならなくなるのである。
覚悟をするによってできることが増える。
逆に、覚悟が無くては進まないことがある。
誰もがやりたくないと思っていることを自ら実行できるかどうか。それが覚悟である。
覚悟から一生逃げ続ける人もいる。
だけど覚悟を決意する人は早いうちに確実に多くを手に入れる。
覚悟は、はやいに越したことはない。□