今日のカレー(未遂)

 

大阪支部小品展の作品を会場に運び終えた。

 

昼に入る少し前の時間だった。
せっかく町に出たのだし、出品も無事に終わったので、外食しよう。と、気になるカレー店に向かったのである。
午後からは打ち合わせがあるので、さっくりといただいて職場に向かうつもりだった。

カレー店には11:45AMに到着したのだが、店内にはすでに20名ほどの人が席を埋め尽くしていた。だが、そのほとんどが食べている様子ではない。ほぼ全員が、カレーを待っている客であった。
ひとまずカウンターに座って注文は済ませた。2名のスタッフがきりもりしているようだが、カレーを作っているのは1名。カレーは3分に1皿できるペースだった。
きっとここは美味い。間違いないことを確信した。
が、自分が注文したカレーがでるのは60分後である。午後の打ち合わせには絶対に間に合わない。

 

「すみません、また来ます....」 

 

苦渋の決断をしてカレー店を後にした。

体は完全にカレーを受け入れる準備をしていたがカレーが食べられなくなったことで、急遽別の店でのランチに向けて、頭の中のカレーをリセットしなくてはならなくなった。オフィス街である。ランチを求めてさまようサラリーマンにまぎれこんで、ランチ営業中の居酒屋に飛び込む。
実はその店は知っていた。当時この界隈で業務をしていたときのランチで食べた記憶があったのである。ただ、先ほどまで絶品カレーを食べる準備をしていた体は、居酒屋の定食にすぐにはスイッチできずにいた。

が、注文するや否や、5秒で出てきた鯖焼き、肉じゃがのランチはとても美味しかったのである。

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かつてこの界隈で仕事をしていたときから、街はすっかり変わっていた。だが、この店は当時から姿を変えずに今も営業を続けていた。
やっぱり美味いのである。オフィス街の激戦区で10年も営業を続けているという店で、きっと普段も美味しいお酒をだしているのだろうとサチった。

カレーは食べられなかったが、美味いサラリーマンランチはいただけた。

カレーは近いうちにもう一度訪れたい。

この街についてはいずれこのブログでも触れておきたい。□