こんな夢を見た。
どこかの町に出張した帰り道で、知らない道に迷いこんだ。
なにか面白そうな店がありそうな感じがして、奥へ奥へと進んでいくと、細い路地裏の坂道にでた。
奥には細い階段が登っている。向かって左には大きな森と壁が覆っていた。
坂道に沿って左右に住居やら店舗やらが続いている。
右手に怪しい店を見つけた。不思議な漢字が並んでいるような店だった。店の名前が読めない。すごく面白そうな国籍不明の店だったが、あいにく店は休業しているようだった。
細い階段を登り切ると、そこは駅だった。
壁がごっそりと壊れていて、ホームに入っていける。改札が向こうの方に見えるが、駅員は向こうを見ていて、こちらが改札を通らずにホームに入ってしまったことに気づいていない。
駅名の看板が出ているが、ここも読めない。目蓮大本堂駅と言った感じだった。
面白い書体で書かれている看板で、若者があらゆる角度からその看板を写真に収めていた。自分も記念に1枚写真を撮るつもりでいたが、その若者の動作が大袈裟でシャッターの中に出たり入ったりしてとても邪魔だ。いつまでたってもどかないから、写すのをあきらめた。
.............というようなミステリー小説を読んでいる。
ミステリー史上、かつてない傑作。と表紙に書いてある。
物語はいよいよ終盤で、さあ犯人は誰だ!?といったことが書いてあるが、はたして、ほとんど登場人物の出ていないこの物語に犯人なんているのかしら、と頭を悩ませている。
厚い本の半分が解答編と解説で埋まっている。
どんなトリックなのだろうか、犯人は!?と気持ちが高ぶっているときに、目が覚めた。
結末までを見ておきたかった。□