頭の中が散らかっている。
「詩情風景」
「黄色い風景」
「朝」
「雨」
「ペン画」..................
やりたいことが頭の中にあふれていて、小さなパニックになっている。
これらのうち1つのテーマに絞ってエスキースを描いている途中に、別のテーマがふと現れて、主権を奪おうとしてくる。
いつの間にか、エスキースが最初に描いていたテーマとは違うものにすげ変ってしまっていたりする。
言わばそれは、あたかも頭の中にいくつもの自分が住んでいるような、多重人格者のようなものなのかもしれない。
この僕の姿を、作品を見て、皆は「統一感がない」「絵がバラバラだ」とのたまうのである。
あれやこれやの幕の内弁当では、観る人が混乱してしまう。
何を描きたいのか。
最終的には1つに絞り、足元をほっていかないと、深化がすすまない。
ここを掘り、だめだとすぐ場所を変えて堀り、またあきらめて別の場所を掘る。
ぐるぐると回っているだけで、いっこうに先に進んでいない状態である。
描く前に、自分の頭の中を整理整頓する必要がある。□