「毒入りチョコレート事件」アントニー・バークリー著 創元推理文庫
(以下、ネタバレ含みます。ご注意下さい)
歴史的に残るミステリーといわれるが。
まわりくどい表現が多く、わかりづらいのは海外作品の翻訳だからだろうか。
犯罪研究会に所属する6名が、毒入りチョコレート殺人事件の犯人を推理するが、結局どれが真相なのかがよくわからない。
それぞれの推理はよくできているが、最後の6人目でのどんでん返しや、きっちりとした決着を期待していたのが裏切られたような感じがして、消化不良気味である。
シリーズになっているようで、主人公ロジャーの推理が一番納得ができたが、それもまた覆されてしまう。□