GHOST of TSUSHIMA をやっている。
日本人でも作れなかった純・武士道オープンワールドアクションゲームを海外のメーカーが作ってしまうとは。
すなおに万歳ともいえないような気持で遊んでいるが。
すまん、やはり最高だ。
日本人でありながら、我々も武士なんていう存在が過去の我々のご先祖様だったことも忘れかけていて、改めて武士のゲームを作れといわれても、作れる自信はない。
それを海外のメーカーが作ってしまったのである。
ということなのか、ゲームには若干の違和感がある。
日本語の指導者が徹底的に指導して海外の役者に日本人を演じさせたとしても「あれ?」といった違和感はゼロにはできない。
本作にもそういう「におい」が残っている。そして、このゲームは、その「におい」を楽しむものなのではないか、とみて楽しんでいるような気がする。
「武士たるもの敵への敬意も持て。
敵を殺めるときは、彼らの目を見つめながら切れ。それが誉だ。
後ろから切り捨てるなど 言語道断だ。決してあってはならない。」
なんて哲学を冒頭から言っているのだけど。
本編に入ってみたら、いかに敵に見つからずに後ろから近づいて切り殺すか。だもんね。
仲間を集めて将軍を救え。
てな感じで声をかけていく仲間の一人である「政子殿」は、子供や夫や身内を蒙古に切り刻まれて、怒り・恨みがMAXになって「ぶっころしたれ」みたいになっている。とても武士の誉もへったくりもない。
求めている美学が孤高すぎて、ほころびがかえって茶番になってしまうような。
オープンワールドとして、アクションゲームとしての楽しさもあるのだろうが。
それ以前に、純日本人が描かれたこの世界の、実際の日本人から見た、ゆがみやひずみを、笑いのネタのように楽しむものであるように思うのである。
要は、イカれているのである。
やっぱりエンターテインメントは「いかれているもの」がないとだめなのよね。
最高です。□
追伸:GOTについてはしばらくいろいろ吠えようと思いますので、お付き合いください。