すみません。またまた「悪魔のいけにえ」です。
もうすっかり虜になっちまってさ、話し足りないのですよ。
ホラー苦手な人には申し訳ないけれど、もう少し戯言におつきあいいただきたく候。
「悪魔のいけにえ」に感激してから、すっかりレザーフェイスのファンになってしまったのですよ。
いろいろWEBで調べていたら、
「レザーフェイス、かわいい!」
みたいな書き込みが結構あることに気づく。
「えー、かわいいか?」と、改めて頭の中で咀嚼してみたら、確かにかわいいかもしれない。ホラー映画のモンスターですよ。どこが?と思うかもしれないけどね。
猛獣であると知りながら、熊をかわいいと思っている人は多いでしょう。
実際ぬいぐるみにもなっているし、くまさん。くまさん。と呼んで、抱いている人も多いはずです。
熊たちは獰猛に敵を倒して喰らう猛獣であるわけですが、別に悪意があってやってるのではなくて、生きるためにやっているわけです。
裏返せば、生きることに素直なだけであり、無垢ということであり、その姿がかえってかわいいとみえることがあるのだと思うのです。
人間の形をした猛獣。そういう視点でレザーフェイスを改めて見てみると、人を襲ってはいるけれど、それが彼にとっての無垢な行為に見えてきて、実にかわいくみえてくるのである。
真夜中の森の中を電動のこぎりを回転させながら、執拗に女の子を追い回すところは、熊が獲物を捕らえようと奮闘しているところと、たいして変わりはない。
改めてみるとわざわざ人間の顔の皮をはいだマスクなんてつける意味あるかという。
視界がせまくなるし、臭いでしょう。きっと。
さらに、とても重い電動のこぎりをかつぎながら走るわけです。しかもなかなかの肥満。
マスクなんてつけずに、包丁一本もって追いかけたら、すぐに獲物を捕らえられるだろうに、わざわざとてつもなく獲物を逃がしやすいスタイルをして獲物をおいかけている、このサービス精神に、応援したくなる気持ちがわいてくる。
ヒーホーヒーホーというのは、息切れであって、別に威嚇しているわけではないのではないか。
女の子は何も持たず右へ左へ走るから、そのたびに、方向転換をしなくてはいけないレザーフェイスが「おっとっと」とバランスを崩しそうになりながら、なんとか方向を変えてまた走り出す。その様がもう、愉快で仕方がない。
自分の家に逃げ込んだ女の子を、追い詰めるのに、扉を開けて入ればいいものをわざわざ電動のこぎりで切り開いている。で、あとでお父ちゃんに叱られたりして「許して父ちゃん」みたいに頭を抱えるのである。これがまたかわいい。
やっと開いた扉から家に飛び込んだ時、またもおっとっとと体勢を崩しそうになりながら、「あれ、どこいった?」という顔をしてきょろきょろと女の子を探して、「あ、いた」と2Fに走り出す。2階の窓から下へ飛び降りる女の子。それをまた窓からきょろきょろとさがしている。なんという可愛さか。
もうフィギュアとかを買うのは卒業したと思っていたのだけど、これは欲しいとか思ってしまって、WEBで眺めていたら、
「気持ち悪いもの買わないで」と妻に止められた。
「1週間たっても欲しかったら考えてもいい。まずは冷静になってくれ」と。
あれから1週間たつけど、まだ欲しいんだけどね。
まあ、たぶん置く場所もないから、たぶん買わないとは思うけど。見てはみたい。□