オール3

 

自分は、結局、全てが「ふつう」だった。

 

絵を描いても、ふつう。

 

漫画を描いても、ふつう。

 

料理をしても、ふつう。

 

文章を書いても、ふつう。

 

グラフィックデザインをしてみても、ふつう。

 

コピーを書いてみても、ふつう。

 

ゲームをしてみても、ふつう。

 

なにもかもが、ふつう。

 

ふつう以上を目指したもので、そうなれたものは一つもなかった。

たぶんこれからもふつう以上になれるものは、なにも出てこないだろう。

 

自分への期待は、全て失われた。

だけど「全てふつうにできること」は、見方を変えたら強みにもなりうるのだろうか。

これだけは絶対負けない。というたった一つを持っていることに対して、どれもがふつうにできる。は強みといえるのだろうか。

 

いずれにせよ、自分はもう残りの人生全部「ふつう」だと思う。

それを嘆きながら、それを感謝する。□