とあるバーのような店に入ったとき、
壁に大きなディスプレイが掛けられていて、
どこかで観たような観ていないような映画が
音声もなくかけ流されているのをみると、
解放されたような気持になって、
なんだか心が躍るのです。
仲間と語りながら時折ディスプレイに目をやると
物語は全くわからないながらも、映像が目に焼き付いてくる。
お酒を飲みながら、じっくり観てもいいし、観なくてもいい。
そんな、ゆるい映画鑑賞のススメを感じ、
そんな「映画のかけ流し上映」にわくわくするのである。
映画を観るのならば、映画館に行って、その空間に浸って、
じっくりと映像を観て、物語を追いかけて、楽しみたい。
でも、そんな時間が取れないときとか、なんとなくながら見したい。
というような映画への触れ方にも憧れるのである。
既に知っている大好きな映画であってもいい。
いつかまた観たいなあと思いながら、なかなか見る時間が取れないような映画を、ながら上映で、誰かと話しながらチラ見したり、つまみ食いをしながら観たいのである。
自宅で、かけ流し上映ってのはできないものか。
まあ、自宅を温泉にできるか。とか居酒屋にできるか。という命題と同じなのだろうけれど。
なにはともあれ。かけ流し映画。は素敵な文化だと思う。□
追伸: 音声は「無し」としておくのが重要。