もやテン2023 映画部門

もやテン2023年映画部門。

 

1.イニシェリン島の精霊

2.グリーンブック

3.せかいのおきく

4.君たちはどう生きるか

5.こんにちは、母さん

6.ミッションインポッシブル7 デッドレコニングPART1

7.ローマの休日

8・NOPE

9.地下鉄のザジ

10.台風クラブ

次点 イエスマン

 

今年は観られた本数ががっくりと下がった。
例年ならば次点にも20本ほど作品タイトルが並ぶのだが、今年は高々10本程度。。
寂しくもあるが、量より質か、どの作品も名作であったと思う。

「イニシェリン島の精霊」がダントツである。クローズドサークルとして描かれた美しい島の景観と、外の世界。不条理な絶縁喧嘩。そして、ロバ。.....が、見事な箱庭となって映像に焼き付いていた。前作の「スリービルボード」も大変すばらしかった。
マーティン・マクドナー監督は、演劇を主とした活動をされている方のようで、この作品の源流となるアラン諸島の戯曲3部作など作っているらしい。映画化を期待したい。

「グリーンブック」は、「逆・ドライビングミスデイジー」といったところ。
優れた教養と才能を持ちながら差別をされる黒人と、あけっぴろげでがさつな白人とのコントラストが、気持ちの良い脳震盪を起こした。隠れたクリスマス映画としても素晴らしい。

「せかいのおきく」は、世界初のうんこ映画。それを黒木華が演じるというのがまた美しい。においがただよってくるようなモノクロ映像。それでいてエコな世界への啓蒙を兼ねるという秀作だった。

君たちはどう生きるか」は、期待値MAX情報ゼロで受け入れて、いまだ脳みそが整理できずにいるが、DVDになって丁寧に見返してみたい。パンフレットはひどかった。SWITCHが本当のパンフレットだと思う。

「こんにちは、母さん」。吉永小百合大泉洋の母子。昭和のにおいが残っている温かい作品だ。山田洋二監督はすごい。