猫の手ではできない。

7月に開催する個展の準備を進めている。


忙しいときにはいろいろ更に忙しくなる。


個展準備だけでも火の車になっているが、6月の二紀展出品やフランススケッチ修行が重なって、もはや烈火の車である。


それでも時間はどんどん経過する。お尻は決まっている。どんな手段を使ってでも、着地は10点満点で終えなくてはならない。


初めての個展であるが、やってみてわかったことは、


「なにもかもが計画どおりには行かない」ということだ。


20〜30点ほどの作品を作る中で、今作成中のものがきっちり完成するという想定で計画をしていても、


描き終えてみると、「とても人の前には出せない」という結末にいたることが本当に多い。


自分にとってのヒット率というものが、思っていたよりはるかに低いということを思い知る。


そういう描きなおしの時間も含めて計画しなくてはいけない、ということを今更になって知った。


だが、それとこれとは別。いくらうまくいかなくとも、7月になれば作品がそろっていなくてはならない。


そのためにとにかく、もがく。もがく。もがきまくる。


大変ではあるが、自分はここにこそ「生きている」ということを強く実感している。□