配達人

 

デスストランディングを卒業できない......。

 

死の世界の怪物たちがこの世にあらわれ、デスストランディングを引き起こしたことで、世界が分断されてしまった。主人公サムは分断された世界の住人達を、配達を通じてつなぎなおしていく。
重厚で唯一無二な世界観のストーリーモードをクリアした後、主人公サムは純粋な「配達人」になる。

大小様々な物品を運搬してほしいというリクエストが、個々の拠点で発信されている。
主人公サムはそれらを受注し、時には徒歩で、時には車で、時にはZIPLINEで。山を越え、川を下り、丘を走り、荷物を届けていくのである。

荷物を届けた速さや、荷物の損傷具合などから、配達人サムへの評価がつけられ、それによってお客様の信頼が上がると、ごほうびがもらえたりする。

 

これが病みつきになってしまっている。

 

ストーリーモードをクリアしたら、とっとと卒業して、次のゲームに取り組むつもりでいたのだけど、のべ90時間を超える今になっても、未だ卒業ができない。

ある拠点で配達リクエストを受けるとき、ゴールに向かう途中の拠点への配達があれば、合わせて受注する。そして、その途中の拠点にまた、ついでのリクエストがあれば受注する。なるべく、1回の往復で引き受けられるだけ引き受けてまとめて完了させるようにする。
途中経路には、荷物を狙う盗賊ミュールがいたり、死の世界からやってきた化け物が現れたりするが、それを避けるように道を考えたりしながら、経路を決めて走る。

そんなことを考えて、受注したり、配達するということが、楽しくて仕方がないのである。
このゲームを通じて配達をする主体としての体験をしてみて、日々荷物を届けてくれるクロネコさんやら佐川さんのスタッフは、こんな気持ちなのではないか、なんて素晴らしい仕事なのだ、と改めて考え直すきっかけとなっている。

 

ここまで来てしまったら、最早全ての拠点の全てのリクエストをやり切るまでやってしまおうか。という気にもなっているが、果たして「世界のリクエストが終わる」なんてことがあるのだろうか、とも思っている。
見ていると、一向にリクエストは減っている感じがしないし、「再配達」なんていう一度やった記憶のあるものがまた出てきたりしている。結局、全部やり切る。なんてことがないように作られているのではないだろうか....。

各拠点の親密度をMAXにする。そこがゴールなのではないだろうか。

そこまでやるのか、そのあともまだやるのか。

ゼルダの伝説ブレスオブザウィンドのときも、同じような気持ちになりましたが。

まあいつかはほとぼりが冷めるのでしょう。それまでじわじわ続けて見ます。□