(注 ネタバレします)
最後の3冊くらい。
地ならしが始まってから、突然パラダイムが変わったように感じた。
終わらせるために描いているかのような。
もちろん終わらせるために描いているのだろうけど。
例えば、ハンジやマガトの死に方。
隕石が地球につっこんでくるようなハリウッド映画で、準主役のようなキャラクターが、ガッツポーズしながら自己犠牲となっていくような、そういうあらかじめ決めていた演出を次々と描いて行っているような感じがしたのです。
エルヴィンの死もそうだったけど、それまでは、作者自身も物語がどうなっていくのか分からずに描いているように見えるくらい、自然なかんじがしていたのだけど、最後の3冊くらいから、突然、作者の頭の中で描いていた物語を順に出して行っているような。
その接点が、違和感になっていて「31巻まで」と「32巻以降」が、未だ1つの物語としてつながってない感じがするのである。
桜の木にトマトを接ぎ木したかのような。
安楽死計画でもなく、全人類を死滅させるでもなく、その間を取ったような結末だったのだろうけど、本当にこの結末が良かったのかということに、なんか痛みや疑問が残っていて、納得していない。
Fateみたいに、安楽死計画達成ルートとか、世界滅亡ルートとか、全人類ハッピールートとか、全部描き切って、好きなルートを読者が選択できるようにしてほしい。
ついでにスピンオフで、エレンが料理なんか作って、ミカサやアルミンに振る舞うみたいな作品もやったりしてさ。
(つまりは、やっぱり僕も進撃の巨人ロスに陥っているということなんだよな)□