2022年のAI

 

https://twitter.com/i/status/1570363563155378178

 

 

AIが絵画を描く時代である。

上は、フェルメールの牛乳を注ぐ女のつづきをAIが描いた作品とのこと。

牛乳を注ぐ女は舞台上の役者で、それを鑑賞する人々というような作品になっている。

 

以前、AIが描くレンブラントの新作(2016年)や、手塚治虫の新作(2020年)について書いたけど、それからますますAI絵画は進化をしているようだ。

 

massy.hatenadiary.jp

 

正直、空恐ろしく感じている。

2001年宇宙の旅じゃないけれど、機械が人間を支配する時代ってのが本当に来てしまうんじゃないかというような。

 

では、人間が芸術活動をやめるかと問われれば、やめられるわけがない。

 

例えば、「早く走る」ということについて、目的だけで見れば、オートバイとか自動車という文明の利器があって、圧倒的に早く走ることはできる。

それでも、0.01秒を縮めるために、人間は走るのである。

 

チェスだの将棋といったゲームだって同じだ。

「ゲームに勝つ」という目的で見たら、そりゃあ機械の方が計算は早くて強いのかもしれないけど、それでも、人はゲームをするし。楽しいし、自分の体にある有機的な能力の限界を見てみたいという欲望もある。

 

芸術というものは、スポーツやゲームといった定量化できるものではなく、勝ち負けや白黒つけられるものではないから、機械の方がうまく描けるようになった。という決着のようなものは永久につかないとは思う。

やっぱり頭の中にある、形のないもの、感情や想いに、形をつけていくという手仕事は楽しく愛おしいものです。

これから5年、10年、ますますAIは上手くなるだろうし、驚かされることも増えていくとは思うけれど、描くという過程の中にある、苦しみや楽しみと共に生きたいと思います。□