流行語大賞2022の大賞発表が間近に迫っている。
毎年のことだけど、発表されているノミネートの30語について、
ほとんどを、知らない。
説明を見たら、ニュースで見ていたことだったりするのだが、
「トレンド」をやや強引に「流行語」に置き換えているから、
ノミネートを見るだけではピンとこないものがあるのだ。
本来なら「流行語」とは、
芸人やスポーツ選手が、ぎりぎりでひねり出した「叫びの言葉」であったり、
有名人ではなくても、誰かが呟いた耳に残った「新しい言葉」を指すように
思うのだけど、
そういう言葉が生まれなかった年は、「トレンド」や「ヒット商品」を
強引に「流行語」に置き換えてキーワードを作るから、
ごちゃごちゃになってしまっているのだろうと思うのです。
そんな視点で、個人的に振り返ると、今年は「流行語」の該当は「無し」です。
「無し」というのがある年があってもいいと思っている。
ただ「ヒット商品」で挙げればいくつかあって、
「鎌倉殿」
「トップガン」
「シン・ウルトラマン」
が、印象に残っているから、これらを強引に「流行語」に置き換えたら、
「鎌倉殿ってどう読むの。建物?人?」
「トム・クルーズ、若ぇ!」
「シン〇〇」
...........あたりはノミネートされても良かったのではと思っている。
あと、ノミネートの30語は、11月に発表になるから、
ノミネート発表以降から12月末までに出た候補は切り捨てられてしまうのだけど、それでよいのか?ということも考えてしまう。
特に今年は、11月末開幕のサッカーワールドカップカタール大会が熱狂のさなかにあって、サウジアラビアがアルゼンチンに勝利して、翌日を祝日にしたことにあやかり、ドイツ代表に勝利した日本代表を見て、
「今日は祝日だったはず」
という言葉が飛び交ったようだが、これは時期が今でなかったら必ずエントリーされたと思うし、むしろ、大賞にすらなったキーワードではないかとすら思ってしまう。
同じく11月に公開になった新海誠監督の「すずめの戸締まり」の封印の文句
「かしこみかしこみ謹んでお返し申す!」
これもまたとても印象に残る言葉で、ノミネートされておかしくないキーワードだったかと思うのです。
今年はそんなキーワードが多く出ていて、なんだか勿体ないように思えてしまう。
最後に、今のノミネート30語から選ぶとすれば、個人的な大賞予想は「BIGBOSS」だろうか(本音は「無し」です)。
新庄監督は今年は結果は出せなかったようだけど、存在感とか言葉の強さがすごかったので。
あるいは王選手のホームラン記録を抜いたと言われる「村神様」か。
今年はプロ野球がにぎわったようなのでそのあたりから出そうな気がしてます。□