「二人展(仮)」の企画が始まった。
二人で展覧会を開催するのは初めての挑戦だし、
どんな展覧会にしていくのか、どうしたいのか、
未だほとんどぼやっとしていて見えていない。
「二人でやる展覧会だけど、
ただ二人展と呼ぶのはありきたりだよね」
そんな話が出て、今、サブタイトルを考えている。
読みかけのミステリーでも読むつもりで立ち寄った丸太町の喫茶店だったが、
結局1ページも開かずに、ずっと二人展のサブタイトルを考えていた。
まるでコピーライターにでもなったかのように、あれやこれキーワードをノートに書きだして、並べて、組み合わせて、消して...なんてことを延々2時間、考えこんでしまった。
結局たった1つ2つの小さな言葉を考え出しただけなのだが、
「考え抜いて、生み出す」というプロセスに、大いなる手ごたえというか、充実のようなものを感じた。
普段も「なにかを出力する」という機会は多くあるけど、
その多くは、充実なんてものはなくて、
なんとなく出てしまったとか、
ただ出しただけとか、
ただやっているだけ。が多いような気がする。
改めて、折角、生み出すのであれば、
充実を伴うまで真剣に考え抜いたものであった方がいい。
それによって、「祭」に連鎖的に火が灯っていくのだろう。
「考え抜く、そして生み出す」
この二人展は、在庫に溢れた時代の中でも、なんとか新しい一隅を照らすものとしたい。□
※ちなみに、二人展は2023年7月に開催予定