★「分かった気」に注意

 

どの世界でもプロや先生と言われる人の話は、とてもわかりやすくて、講義やら講座を受けている時は、ふんふん。と理解した気になることが多いが、それって「理解した気になっているだけ」。

 

プロは失敗やら成功やら様々な経験を持っていて、目の前ではその積み重ねの上で手に入れたテクニックを披露している。

受ける側はそんな経験をすっ飛ばして、おいしいところだけ短時間で手に入れようとしているけど、そうはいかない。

その場では理解した気になっているけど、後で同じことを一人でやってみるとできないのだ。

例えば「こういうときは、このボタンを押す」という知識は手に入ったけど、「どうしてこのボタンを押すのか」までは理解してなかったり、自分で考えてそのボタンにたどり着いたわけではないから、直ぐに記憶から消えてしまうのだ。

 

ものごとは、1度聞いて分かった気になっている時が一番危うい。

 

そのときは仮免許状態のようなものと思って、

それを後日、本免許にするために考えたり、振り返ったり、手を動かしたりして、身に沁み込ませていかなくてはならない。

 

そこまでやって初めて、「自分のものになりはじめた」といえる。

(それでも「なった」ではなくて「なりはじめた」ということにも注意する)□