本書に書かれたことは、今の自分だからこそ、実践できていることもあるし、できていないこともあって、本書を読みながらこれまでの行き方、生き方を「体系的に振り返る」機会になったが、
本来は、これから学ぶ大学生~社会人20代くらいまでの人たちが精読して、これから立ちはだかる数々の人生の難問への立ち向かい方、考え方のバイブルとして常時携行したい名著なのかと思う。
つまるところ、読むのがちょっと遅かったかもしれない。
よく「感性の高い、若いころに読んでおきたい本」だとか「若いうちに出会っておきたい本」とかいうのがあるけれど、まさに本書はその典型なのではないか。
「いつからでも遅くはない」とはいうけど、長く生きているほど、やっぱりたくさんの経験などを経て、考え方や体は一つの方向に固まってきてしてしまっているから、やわらかいうちにしか受け取れない読み方というのがある。
なるべく若い時に読んでおきたい。と言いながら、まあ、いつ読んでも、そのときどきで、新しい受け取り方ができる名著であります。□