制作日記(二人展 千秋楽)

 

二人展が無事に千秋楽を迎えました。

ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

 

「行くよ」と予告してくれていた人が、

振り返ると、そういえば、来ていなかったな。ということがあったり、

自分から案内しながらも初めから、来ることは無理だと思い込んでいた人が、突然会場にふらりと来てくれたり。

予想を覆すような出会いや再会があります。

 

作品は、作家の手から離れ、会場に並んでしまったら、誰が来るか来ないかとか、喜ばれるか嫌がられるかなんてことも、もうコントロールは一切できなくて、あとはダイナミックに動く世の中の流れに全部身を任せるしかない。

 

さらに高いところから俯瞰すると、自分には、自分を取り巻く人間の「環」というのがあって、その中に入っている人たちは、目の前の展覧会という単なる一事象に、来る来ないに関係なく「常にいる」ということのように感じている。

人はそれぞれその刹那でいろいろある。それでも、自分の「環」には常に居てくれているので、彼らが単なる一事象に来ることや来ないことに、やきもきする必要はない。

それは、例えば年賀状のような、今直接会えなかったとしても、絶交したわけでもなく、その通信が続いていれさえすれば、いずれ会える機会もあるから、それでええじゃないか。というような考え方に似ている。

むしろ、今自分の「環」にはいないけれど、今どこかに生きている新しい親友、協賛者、理解者を見つけて、「環」を広げていくことが大切なのではないか。
それが、更に発表に厚みを増すことになるのだろう。

 

作品をさらに磨き、「環」を広げる。

そういうことをコツコツやることがこれからのライフワークになるのだろう。□