読み終えた本を本棚に並べていく。
お気に入りの本でぎっしりと埋め尽くされた本棚を眺めるたびに、自分の読書の栄光の戦歴を俯瞰しているかのようで、とても清々しい気持になる。
いままでずっとそんなアナログ本棚の読書スタイルを続けてきた。
....のだが。
最近になり、本の読み方が少し変わってきたようだ。
栄光の読書戦歴とはいえ、多くの本は再読されることもなく、ただ半永久的に本棚を占有するだけなのであった。
しかも、それらの本の多くは図書館などにキャッシュされていれば、いつでも取り出し、閲覧が可能であり、自宅になくてはいけないものではない。
それならば。と、読書メーターを導入してみることにした。
読み終えた本を登録していく。
そこには電子化された新たな我が本棚が出来上がったのであった。
本棚は、読書メーターで。実際の本は、図書館で。
この組み合わせによって、これまでやってきたアナログな読書スタイルがすっかり代用できてしまったのである。
でも完全にアナログを脱したわけではない。
やはり大好きな作家の本は手元に置いておきたい。
そんな本はアナログ本棚で埋められていくことだろう。
新しい便利な手段は素晴らしい。
だが、アナログの手段も大切に、読書メーターと仲良く共存していきたいと思っている。□