安孫素雄先生が亡くなった。
藤子不二雄A先生。
F先生、こと藤本弘先生は20年以上前に亡くなられていて、
「二人で一人」の藤子不二雄先生の両先生がついに亡くなられてしまった。
まんが道、
怪物くん、
忍者ハットリくん、
魔太郎が来る!、
ブラック商会変奇郎、
フータくん、
笑うせえるすまん....。
A先生の作品は、独自のブラックユーモアをもりこんだ忘れられない作品が多い。
ドラえもんやキテレツ大百科等のSF(すこしふしぎ)な世界を描いたF先生と二人で藤子不二雄先生として、広範囲に魅力的な少年漫画の作品を遺された。
藤子不二雄先生の作品を読み始めたのは、はるか幼いころであったが、その時点で既にたくさんの作品を出されていたため、当時の友人たちが「これ知ってる?」と見せてくれた作品を見て「え!?知らない。欲しい!」と言う発見をすることが多かった。
そんな作品のひとつ「魔太郎が来る!」は、A先生が描かれた怪奇マンガなのだけど、雨の日だけ学校に漫画を持ってくることが許されていた小学校時代、友人が見せてくれた魔太郎が来るの第9巻を見て、衝撃を受け、本屋へ走った。
近所の本屋に無く、下北沢の白百合書店(すでに閉店)まで足を運び、見つけ出したのだが、当時は今のように商品をビニールに入れて立ち読みをさせないようにする対策なんてものは全くなかったので、売られている本はひどく立ち読みしつくされて、読みつぶされてしまっていたのを記憶している。
僕もこんな漫画を描いてみたい。と思い、3日坊主の漫画家ごっこを数カ月に1回くらいの周期で繰り返していた。結局は漫画家になれはしなかったが、今も漫画を描いていて、そのルーツは藤子不二雄先生にあることは間違いがない。
僕の脳はファミコンと藤子不二雄先生で出来ているといっても過言ではない。
これからもずっと藤子不二雄先生は僕の中に生き続けることだろう。
心より感謝と共にご冥福をお祈り申し上げます。