ゴールデンカムイを読み終えた。
いまさら。だけど。
ゆっくり、じっくり、楽しく、読んだ。
いろいろなことを同時にやる性格だから、
一気読みというのが体質に合わないということもあったし、そもそも一気読みというのは「連載でよむ」=「作家と読者が共に成長していく機会」を壊すという、浦沢直樹先生との意見にもごもっともだと思っていたので、結果としてこういう読み方になった。
最後の3冊は本当に壮絶で、花火大会のクライマックスを見ているかのような迫力があった。
活躍してきたキャラクターが次々と死んでいく。
これだけ人が死ぬ作品は「銀河英雄伝説」や「鎌倉殿の十三人」に並ぶだろう。
大好きだったキャラクターが死んでいくのは、忍びないというか、胸をえぐられるような気持になるが、ただ逆に、それぞれにとって最高の舞台や死にざまが用意され描かれていて、ある意味美しくもあって、よかったな、という大団円まで読み終えたのち、不思議と落ち着いたような気持にもなれたのである。
まぎれもなくゴールデンカムイは漫画史上、歴史的な傑作であることは間違いがない。
少し、カムイロスもあるが、繰り返し楽しんで読みたい。
そして、次は、ジョジョリオンをゆっくり読み始めてみようと思っている。
第九部もスタートしたことだし。□