あの人が薦めてくれた映画

 

雑誌クウネル2024年1月号

特集「あの人が薦めてくれた映画」が良かった。

 

映画が好きである。

が、今年はあまり映画を観ることができなかった。

最近では「ゴジラー1.0」とか北野武監督の「首」を観たいのだが、たぶん劇場に行く時間は取れないだろう。

今年は、そんなこんなで、見逃してしまった作品が多い。

少し前だったら、公開したら即、映画館。というフットワークの軽さで劇場に足を運んでいたのだけど.......。

 

自分にとって、観たい映画を見逃すということは、例えるなら、漏らしたパンツをそのまま履き続けているような、そんなどうしようもない居心地の悪さがある(汚いたとえで大変申し訳ないw)。

今は、しばらくの辛抱が必要なのかもしれない.......。

 

映画を特集する雑誌は多い。

自分は映画好きだから、映画を特集する雑誌を見つけたらすぐ手に取るのだけど「よかった」と感じたことは、実はあまりない。

たぶん、映画を特集する雑誌は、過去から何度も繰り返され、今も多くあるから、読者の目も肥えてきているし、編集としても、かつてなかった特集を組みたい。なんていう熱意が吹き出して、どんどん「上級者向け」になってしまっているのではないか。

そんな特集をずっと読み続けてきた人、映画を長く観続けてきた人にとっては、まだ知らぬレアな映画の情報を追い求めているから、そんな特集でも楽しく読めるのだろうが、ライトに映画を観たい自分などにとっては、正直あまりついていけないだろう。

 

クウネルの映画特集は、原点に戻っている。

巻頭の役所広司のインタビューと、氏のお気に入り映画3本。そこでしっかりつかまれた。

ヴィム・ヴェンダース監督とのタッグを組みベネチア映画祭で受賞を果たした「パーフェクトデイズ」についてのインタビューは、年末の公開に向けての期待が高まる。

役所広司お気に入りの映画3本は「パリ・テキサス」「赤ひげ」「運動靴と赤い金魚」。

その選択から、氏の人柄や嗜好が読めるし、「観てみたい」という情報としても有意義だ。

 

「私の好きな映画3本」という切り口はいい。

そのなかに、自分が知っている映画が少し混ざっていて、さらに未だ観ていない映画も混ざっている。そんなバランスが読み手としては最高だ。

 

あまり時間がない自分にとっては、全て知らない映画というより、観たことがあって、いつかまた見直したいと思っている作品の情報も楽しいのだ。

新しい映画を知ることに加え、振り返りたい。ということなのだろう。

 

自分にとって、好きな映画3本を考えてみる。

絞り込むのがとても難しいが、今直感で頭に思い浮かんだものを挙げておこう(別の日に改めて考えたら、きっと違うものが出そうな気がするが...)。

タクシードライバー

少林寺

明日に向って撃て!

 

 

あー、映画が観たい。□