往生際

 

つまるところ、

往生際が悪い。ということなのでしょう。

 

アトリエに来ていた女の子たちが、

結婚して出産して、

しばらく絵は描けません。とアトリエを去る。

その潔さ。

その割り切りが、

長い目で見たら、いちばんシンプルで、

最適なのかもしれない。

 

「子供が大きくなるまでのしばらくの間は、

絵はお休みします。育児に注力します」

自分の趣味や自由時間への未練を完全に絶ち、一点集中する。

そうと決めたら余計なことを考えず、振り回されず、一点に全力投球する。

 

美しい。

と思う。

だけど、自分はその未練がどうしても断ち切れない。

子供だから?男だから?

未練にしがみつくことが、多分、今の苦しさを増長しているのだろうと気づいている。

でも断ち切ることはできない。ここを退いたらもう自分は終わりだと思ってるから。

ロロノア・ゾロか。(それほどかっこいいものではない)

 

受け身にならず、今ここでやっていることを「表現」と思いなおせたとしたら、もう少し今に対する主体性はでてくるのだろうか。□