一気読み。

 

いつか読もうと思っていた完結済みの漫画「約束のネバーランド」を、一気に読もうと思いたち、TSUTAYAでかりてみることにした。

 

通常は1週間レンタルで1冊¥110だが、30冊まとめて借りれば1冊あたり45円程度で借りられるということでつい欲張って、その他もろもろ30冊借りてしまった。

7日で30冊の漫画を読むということは、1日4~5冊は読まなくてはならない。

自分のペースでは、文字などの多さにもよるが、平均1冊1時間少々かかる。

つまり1日当たり4~5時間もの間、漫画を読まなくてはいけないことになる。

平日も含め7日間、それだけの時間を毎日確保しなくてはいけない。

これはこれまでの自分のペースからすると「無謀」。そして、「無理」である。

 

だけど、追い詰められてみれば、人間、やるものである。

さらに、そうでもしないと、自分という人間はいつも先延ばしにしたり、読んだり読まなかったり、途中で中断したり、最後まで読み切らないのである。
大袈裟かもしれないが、「背水の陣」で漫画を読み切るのも有効なのかもしれない。

 

ということで、「約束のネバーランド」全20巻を一気に読み終えた。

読み始めてみると、もちろん面白いので、次!次!次!...........と、読む速度も加速していったかんじもする。
物語の素晴らしい結末も手伝って、大きな達成感を手にすることができた、

 

が。

 

やっぱり「ロス」が起こる。
「知りたい」という好奇心に突き動かされて、結末を手に入れようとする欲望。それをもぎ取った後の、ことばにならない「喪失感」のようなものにおそわれる。
さらに、これだけの傑作をじっくりゆっくり味わいもせずに、自分のペースを超えて、まるで消費するかのように、短期間で読み流してしまったことに、なにか大きな「背徳感」も感じてしまうのである。

 

1日1冊くらいで20日かけて読み終える。位が良かったのかもしれない。

自分の頭が、作品を受け入れるために必要な量と時間というのがある、というのを思い知った。

自分にとっての最適なペースを。

約束のネバーランド」は、本当に素晴らしい傑作であり、またいつか記憶がかすれたころに、改めてゆっくり自分のペースで再読をしたいものである。□