2008-01-01から1年間の記事一覧

アンチテーゼの肯定

初めて見たとき吐き気のするほど嫌いだったものが後から好きになることがある。 そういうものはむしろ離れられないほどに好きになったりする。 何かに「嫌い」という考えを持ったとしても、もしかしたらそれも逆転するのではないか?という「のりしろ」を見…

表現手段について

「自分を表現する手段」がない。 否、あるのかもしれないけど、どうもしっくり来ていない。 自分の場合、それは「絵」ということになるのかもしれないが、今描いているもので自分が表現できているかといえば、即答はできない。たぶん、できていない。 先日、…

展覧会「岡鹿之助展」@ブリジストン美術館 (9点/10点)

フジタも、松本竣介も、そして岡鹿之助も。はげしくルソーに影響を受けていたことを知る。 そういう私も、知らず知らずの間に、いわゆるルソー及びその一派の画家たちに影響を受けているようだ。 影響を強く受けながらも、そこから枝分かれするまだ見ぬ地平…

10周年

椎名林檎がデビュー10周年だそう。 おめでとう10周年!......ってよくよく考えると自分も社会人10周年だ。 10年ほど前「無罪モラトリアム」を心斎橋OPAのHMVで視聴したときの衝撃を、今も鮮明に記憶している。衝動でレジに走った。そんなアーチストは当分現…

展覧会「井上雄彦 最後のマンガ展」(1000/10点)

(注)本ブログは自分への備忘録を主目的にしているので、展覧会の内容を踏まえた感想を赤裸々に記載しています。ので、これから行く人は読まないほうがいいかもしれません。 ========================================= 「最後のマンガ展」。 すごいものを見…

フットワーク

時折、漫画をかいてみたいと思ってみたりする。 が、思うだけでアクションに移らないのは、お話(テーマ)が見つからず、手を動かすまでの過程までたどりつかないからだ。 要は手を動かしたいだけなんだよ。 そういう気持ち、絵画についても感じている?と自問…

実験LIFE

とりあえず思ったことはやってみたい。 とにかくいろいろなところに自分の体・頭を投入してみる。 それで残ったものが好感触だったのか、嫌悪感だったのかを思い知っていく。 そして嫌悪感であったとしても全面否定はせず、その中で好感触の箇所を探す実験を…

図書館戦争

図書館戦争。というアニメを見ているのだが。 正直、あまり面白くない。 フジテレビ深夜のアニメーション枠・ノイタミナは「墓場鬼太郎」や「もやしもん」等、ここ最近はずれなし!のヒットを連発しているようだが、図書館戦争はその勢いに乗れていないよう…

お祭りに物申す

いよいよ2008年の三社祭がはじまった。 昨年のあの騒ぎからもう1年経ってしまったのか.....。早いものだ。 浅草において三社祭は全ての中で最優先事項となる。 本社神輿が出陣すると何もかもが道を空けなくてはならない。 お祭りの、この全てのものを超越し…

ブタ。

たむらぱん、がいい。 ジャケットを見る限り、あほちゃう?といった第一印象だったが、その印象とは相反する骨太派である。 まず声がとんでもなくすきとおっている。さらに楽曲も強い。 .....来るんじゃないか、これは? 久々の大物発掘か!?□

IKI LIFE学

最近、「食」の重要性をやたらと意識するようになってきた。 食に限らず、なんだか最近の自分は嫌なことがあっても、 (1)うまいものを食べる (2)風呂にゆっくりと浸かる (3)ぐっすり眠る の3点が満たされれば概ね元通りになる。ということがわかっ…

粋と野暮

20:20.浅草一人。牛モツ煮込みを食べながらホッピーを胃に流し込む。 向かいのテーブルでは外国人と日本人女性のカップルが英語で白熱したトークを展開している....。これが浅草だ。 それにしてもATフィールド厚いな、俺?なんとか少しでも薄くできないもの…

革命の旅

中国の北京から西安までをぐるりと観光してきた。 今回の旅は「革命の旅」だったと思う。 年をとるにつれ、自分の旅は徐々にパターン化しはじめていると感じていた。行く先々は都度違えど、観光して、うまいものを食べて、プールサイドで寝そべる。 そんな「…

いつものことながら

明日からゴールデンウィークに突入する。 いつものことながら、なぜ連休というものは気持ちよく突入できないのか...。 いつも大きなことに巻き込まれているから、どっかで一時停止するしかないのだが、そのポイントがいつも中途半端だからだろうか。歯切れが…

洗脳

Perfumeのチョコレイト・ディスコが頭から離れない。 トップランナーの司会が変わってる! 司会者自体がトップランナーなのが面白い起用だと思った。 箭内道彦の目が好き。サムライの目だ。 SHIHOの声、かわいい。童顔だけでなく童声なのね。 ゲストはPerfum…

ラーメン蓮華

実家寿司清が閉店し、4/14ついにラーメン屋蓮華が新装オープンした。 小学生のころには寿司屋+フランス料理屋+中華料理屋が並んだ名物的な場所ではあったが、時代は変わりラーメン屋+多国籍料理屋+日本料理屋へと移り変わった。.....かなりの変貌を感じ…

大木の迷路

河北美術展に入選する。 おめでたいことではある。が正直、胸をなでおろせるような状況では全くない。 落選した上野展の講評会に出席して、いかに自分が何もわかっていないのかを直視せざるをえなかった。今回の入選はただの「慈悲」だと思わねばならない。 …

映画 「デスノート1&2」 (8点/10点)

原作を知っている人すら驚愕させうる、理想的に練り直されたストーリー展開。 全く冗長を感じさせない。 これこそ原作者が最も理想とした再構築ではないだろうか。 藤原竜也と松山ケンイチによるライトとLの名演技合戦もすばらしい。 更に女性キャストについ…

もう一つの春

AM11:00. 目を覚ました矢先に玄関のチャイムが鳴った。 「隣に越してきたものですが」 出てみるとお母さんと中学生の娘さんが二人。 「宜しくお願いします」とご挨拶をいただいた。 気持ちのいいものだと思った。 自分がここに住み始めたときは近隣の人へ挨…

映画 「ノーカントリー」 (7点/10点)

前半は空気ポンプのようなもので人を殺しまくる凶悪殺人鬼と、その殺人鬼の金を偶然見つけて盗んでしまった男の壮絶なチェイス、戦いが繰り広げられる。 或意味、エンターテインメント最優先的なつくりになっているが、後半になると突然そのチェイスにあっけ…

映画 「バベル」 (6点/10点)

一丁のライフルが日本からモロッコ、そしてアメリカ、メキシコへと偶然の悲劇を伝達していく。 悲劇や偶然だけを描いているようだが、裏を返せば、文化が異なる国同士の暗黙の隔たりの中にも、人間の本質はつながっているのだということを認識させてくれる映…

映画 「ラスト、コーション」 (8点/10点)

目に見えないものが映像や言葉の断片から伝わってくる。 それが作り手の狙いどおりの「テーマ」であれば、彼らの勝ちだと思う。 「ラスト、コーション」はまさに勝ちの映画だ。 美しい映像と限りなく少ない言葉で「情」が描かれている。 特に言葉よりも「語…

映画 「パンズ・ラビリンス」 (7点/10点)

子供が夢見ることはいつの時代でも同じなのだろう。 だが、暗黒の時代に見る子供の夢は痛い。痛すぎる。 これは大人が子供に聞かせるような夢物語では決してない。 だが、これこそが真のファンタジーと言えるのかもしれない。 或意味、「ダンサーインザダー…

春の問いかけ

S50の絵が完成した。 今回もなんだかんだで2ヶ月もかかってしまった。 手が遅いのは迷いが絶えない証拠だ。.....まだまだ未熟。全然未熟。 いつもながらもうこんな絵は見たくもない。 絵は見るたびに俺を質問攻めにする。 絵は迷う前に終わらせるに限る。と…

映像美学

マカオから戻るEVA航空機内でのことだ。 前席の人が見ていた映画がとても気になった。 中国人らしい4人の女性が麻雀をしている映像である。 静寂を感じる落ち着いた映像が綺麗で、役者にも品を感じた。 5秒くらい見ただけだがその映像美から「これはいい映画…

出口なし

2月から3月にかけてずっと胃を壊している。 毎朝吐き気で目が覚めるのだ。 同時期に左足裏の親指付け根あたりが痛み始め、足裏のツボをWEBで調べてみたら「胃が悪い」と出た。 しばらく胃酸を抑える薬をもらって飲んではいたが、あまりに症状が長く続くので…

悲願

ついに悲願のINFOBAR2を入手した。 昨年11月に発売されてすぐ機種変更しようと思っていたのだが、前回MEDIASKINの機種変更から7ヶ月が経過していないとの理由で変更ができずにいた。 その際、受付のおねいさんから、2月になれば更新できる!と聞いていたので…

クリエイティブDNA

先月のバレンタインで職場の女性2名から手作りのお菓子をいただいた。 もちろん義理なのだが、これだけ男の多い職場で手作りはさぞかし大変だったろうと驚き、また感激もした。 それに対するホワイトデーなのだが、例年若手社員が集金してお返しをする仕組み…

冬が終わる。

3月に入ってから、心持ち過ごしやすくなった感じがする。 この冬は本当に厳しかった。 もともと寒いのは苦手ではないが、これほどの寒さは久しぶりで本当に身にこたえた。 とはいえ、安心しているとまた雪が降ったりするのである。 突然寒くなったり。暖かく…

受け入れる

上野の森美術館大賞展の結果が届いた。 落選だった。2枚とも落選.......。 正直眼を疑った。これは夢ではないか。夢なら覚めてほしい。と本気で願った。 しかし何度見ても「選外」の二文字は形を変えることはなかった。 この一年やってきたことには絶対の自…