2006-01-01から1年間の記事一覧

ハチドリのひとしずく

クリキンディ。という名の鳥が話題になっているようです。 昨日本屋で見つけた小さな絵本に出てくるハチドリの名前である。 たった5,6ページのとても短い南米の民話なんだけど、 大変、沁みます。 この民話にはいろんな意味で、負の情熱を沈静化する効果…

「小泉八雲集」を読んで

新潮文庫版「小泉八雲集」を読む。 小泉八雲と言えば、一般的に「怪談(KWAIDAN)」が有名である。 実際、本書の2/3は怪談・奇談のアンソロジーのようになっている。 これはこれで娯楽的で日本民俗学的な話が多く、ぞくぞくと楽しく読んだ。 残りの1/3は…

夏の終わり.....

気が付けば9月。早いものである。 思えばどことなく日も短くなってきたし、8月中の猛暑に比べてだいぶ暑さも穏やかになってきた気がする。 そんな今更なのだが、甚平を買ってしまった。 8月中、そこここで見かけた花火大会帰りの浴衣娘にほっこりしながら、…

新入生

我が家に新しい友人が来た。 サンスベリア君とパキラ君。である。 先輩のハイビスカス君は毎日欠かさず水をあげてあげないと枯れてしまうということで、長期出張や休暇で外出したときにはどのように水をやるかが課題となっていたのだが、彼らは1週間に1度…

テロ?

今朝のことである。銀座線が突然、新橋で動かなくなった。 銀座駅で発煙事故が発生。との放送が入る。 すぐ運転を再開するかと思いきや、そのうち、しばらく運転を見合わせる。という放送が入り、ややこしい展開に。 ラッシュで大混雑のはずの車内が、わずか…

函館備忘録

無事、函館合宿から戻りました。 函館は素晴らしい。本当に美しい街であった。 最終日はあいにくの雨であったが、それでもハリストス正教会や元町教会へ足を運び、その美しいフォルムを絶対に忘れまいとまぶたに焼き付けて来た。以下、備忘録。 ●ハリストス…

R25

関東では今、R25というフリーマガジンが配られているようである。 ぜんぜん知らなかった。 ちょっと目を離すだけで次々に新しいカルチャーが誕生している東京。いつ帰っても驚きの連続だ。 まだ手にしたことはないR25だが、なんでも25〜34歳を対象…

へこむ。

今、夜の函館を歩いています。 東京ディズニーランドですら一人で行ける!と豪語していたワタクシめでしたが・・・。 これはヘコむなぁ。ハリストス正教会も! 元町教会も!そして夜景全部! ・・・美しすぎます。 こ、これはひょっとしたら、一人で来てはい…

さらば、ステータス主義

只今、函館に来ております。 先日訪れた層雲峡では観光中心で全く描けなかったので、改めて、スケッチ合宿。ということで単身やって来ました。 先ほどハリストス正教会に感嘆の叫びを上げ、グワーっと描いていたんだけど、突然タクシーが走り寄り、中から3…

許す。ということ。

今、世の中はゲド戦記やボクサー亀田の試合など、相当酷評の嵐が吹き荒れているようです。 個人的には、そんなんほどほどにして許してあげたら?と思います。 別に彼らは手を抜いているわけでもなく、結果はどうあれ、一生懸命やっているわけですから。法に…

The T

大雪山系を中心に大自然を満喫中! 旅先の旅館で偶然見つけたThe Tというパズルにはまってしまいました。 4つの形の違う木片を組み合わせていろいろな図形を作る。という大変シンプルなパズルなんだけど、これがまた大変「深い」のである。1日あれこれ…

親指デビュー

ちょっくら心の洗濯。ということで北海道に行ってきます。 しばらくブログはさわれないかな、と思っていたけれど実験も兼ねて親指ブログデビューしてみました。まぁ今時、親指小説家がいる時代ですから。 長々とは書けませんが何か発見があり次第、ちょこち…

ある日のできごと。

スケッチしていると、いろいろな人が覗きに来る。 犬がふんふんとスケッチブックのにおいをかいでいる。 もともと散歩している主人も覗きたかったのかもしれない。 それをきっかけに僕のスケッチを覗き込んでくる。 「いいですねぇ。楽しそうですねぇ。私も…

白昼夢

つい先日のことだ。アトリエの師匠と京都の丹後半島をぐるりと回ってスケッチをする機会があった。 丹後半島には伊根町や丹後松島という名所が点在し、美しい町並みや景色が連発する。 描くには枚挙にいとまがない程、素晴らしい半島であるのだが、実はその…

ゲド戦記について(ネタバレなし)

昨日、レイトショーで「ゲド戦記」を見てきた。 確かに完成度は高かったものの、正直見た直後はどうしても宮崎駿作品と比較してしまい、その差に愕然とした。 「俺達はこれまで一体、なんてすごいものを当たり前のように目にしてきてしまったのだろう」と。 …

蒼き狼と白き牝鹿

20:30未明。セブンイレブンで焼き肉弁当を買って帰宅すると、ちょうど同じタイミングで帰ってきた女性が。 この女性がたいそうかわいい!のであった♪ 推定年齢23,4歳くらい。 エレベータを待っていると、丁度ゴミ捨てに来たおばさんが合流し、二人…

ディズニー・アート展 見学レポート

東京都現代美術館で開催中のディズニー・アート展を見学してきた。 ことのおこりは、(何故か)千葉大学に長きにわたって眠っていたディズニー黄金期のアニメーションの下絵の数々が、今回多数見つかったとのことで、この機会に大々的に一般公開しようというこ…

真夏の果実

鎌倉へスケッチに行ってきた。 鎌倉はいい。何度いってもいい。 小田急線の藤沢駅から江ノ電に乗り、江ノ島駅を過ぎると海が見えて来た。 江ノ電は海岸線に沿ってずんずん進んでいく。 窓から入り込む風は潮のにおいがする。 鎌倉高校前駅のホームから見える…

で?

ここ数ヶ月間、制作を続けていた100号をいったん、置いた。 「終わった」のではなく、「置いた」のである。 完成間際と思いこんでいた最後の最後に、先生から言われた一言。 「で、この絵をどういうふうにもっていきたいの?」 思考停止状態。この問いか…

★美しき島

こんなことがあった。小さな冒険談だ。 アトリエに通い初めて3年たつ。教えをいただいている師から酒の席でこんな話を聞いた。 「これまでいろいろな本を読んできたが、僕が小学校1年生のときに教科書で読んだ『美しき島』という話だけは決して忘れること…

アイデンティティなんていらねえよ、夏。

「君は何者ですか」 と、先日社内で行われた面談の場で上司に問われた。 答えることができなかった。 一応、社会的には技術者という位置づけで通っている。今のところ。 が、その中で、自分は何者であるのか。と問われると返答に窮する。 わからねえ。 さら…

透明になる。

現在製作中の100号の油彩が完成に向かっている。 大作といわれる絵を描くのはこれが初めてで、この4ヶ月間は師よりかなり厳しい叱咤を受けてきた。 叱られるたびに、もういいじゃねえか。勘弁してくれよ。という気持ちにもなる。 指摘されている内容につ…

絵本論

最近、絵本にはまっている。 図書館に足を運んでは何冊かめぼしいものを借りてきて読んでいる。 面白い。 絵本のすごさは、極めてシンプルな形で本質のみを表現・伝達しようとしている点にある。 人間は年齢とともに経験が増えていくから、驚きの回数も減っ…

草刈民代さん、LOVE!

偶然本屋で発見した草刈民代さんの書いたエッセイ「バレエ漬け」を読んだ。 表紙の帯にある抜粋があまりにも強烈で必読の書と判定。 バレエを続けるための土壌が弱いこの日本において、学校をやめてまでバレエを続けていくことの意味について、常々「一体自…

はかなさを愛でる。

自宅のHDDレコーダーが満杯になってしまった。 ビデオデッキを使っていたころはビデオテープ3本、計18時間で十分回せていたというのに。200時間も録画できるHDDレコーダーが満杯とは。 録画可能時間に制限があるとそれがプレシャーになってかえ…

品格論

「国家の品格」を読み終えた。 今年は本当にいい本に出会う。前読んだ「ウェブ進化論」も「超バカの壁」もよかった。 以前から本屋に足を運ぶたびに本から「買え!」という声が聞こえてきているような気がしてならなかった。出張の際、新幹線の中で読もうと…

ゆとりを学ぶ

旅で学ぶのは旅先からだけではない。 同行する仲間からも学ぶことが多い。 旅行中のわずか数日間、ホテルで一緒に生活しているだけで、こちらの生活をがらりと変えてしまうような驚きを与えてくれたりする。 この旅で友人から最も影響を受けた点は「ゆとり」…

★生きる。ということ。

GWにカンボジアとベトナムに行って来ました。 大カルチャーショック。 保守的になりかけた脳みそが激しく揺さぶられる感じ。 これまでなんだかんだでアメリカだのスペインだの、先進国しか見たことが無かった自分に経済成長真っ只中のこれらの国の喧騒はま…

アジア上陸

ついにやってきたGWですが、今回は親友と二人でカンボジアに行くことになりました。 が、実は。行くことだけは決まっているんだけど、どこ行くか。とか、何を見るか。とか、全然決めてねえんだな、これが。 いわゆる行き当たりばっ旅。つーやつです。 これ…

「考える練習」と「考えない練習」

普段からずっと「考える練習」をしていると思う。 新しいことを発想したり。 どう伝えるかを考えたり。 しょうもない妄想をしたり。 まあそれで飯食ってるっていうのもあるからね。 (※)考えたことが飯食えるだけの価値があるかどうかは別ですが..... が、そ…