2009-01-01から1年間の記事一覧

薄紅の豚

新型インフルエンザの猛威が迫ってきた。 GWの時は、水ぎわだなんだと言っても正直実感がわかず、海の向こうのメキシコで何か騒いでらあ。と、やや人ごとだったのだが....。 気づけば奴は目の前に!という感じで。 茨木市で感染者って...。茨木市民だぞ、俺…

雨の駅にて

雨の音。蛙の声。彼方に霞む山。沈む建物。 何もしていないのに、何かしている時間がある。 何もしていないと思っているだけで、五感が勝手に世界の美しさを拾ってきてくれる。 そんな時間こそ、日々忙殺されている自分にとっては実は一番有意義なのかもしれ…

山口の車窓から

天敵から身を守るために自らの姿を葉っぱの形や色に似せる蝶がいる。 天敵に狩られ続けてきた果てしない時間の彼方に、彼らが身につけたささやかな抵抗。 意思がないと言われる昆虫ですら世界を観察し、環境に適応しようとしている。 おそらく植物も世界を静…

GWの目玉!

ユニコーンの2009ライブツアー「蘇る勤労」を見てきました。 @さいたまスーパーアリーナの追加公演。 今年のGWの最大の目玉はこれであった。 素晴らしいライブだった。青春時代にトリップする至福の2.5時間。 チケット3万円の価値は充分にあったと思う…

訃報

忌野清志郎(敬称略)が亡くなった。 びっくりした。そして大きなショックを受けた。 自分は忌野清志郎の楽曲に直接影響を受けた世代ではないが、直接影響を受けた以降の世代が作り出した二次的、三次的な楽曲に影響を受けた世代であり、その偉大さは充分認識…

ジャニーズファンの気持ち

15年ぶりに復活したユニコーンのライブツアー「甦る勤労」のチケットが届く。 今回のチケット争奪は本当に激しかった。壮絶だった。 ぴあだのe+だの、あらゆるところに手配をかけてみたものの、これでもか!といわんばかりにはずれまくった。追加公演も「全…

デジタル元年

ついに我が家にデジタルTVがやってきた。 Panasonicの液晶VIERA;TH-L37G1である。 でかい....。そして綺麗だ...!すごい....! これがデジタルハイビジョンか〜!(っていつの人間だ) 職場や量販店の店舗では飽きるほど見てはいたものの、自宅に設置されると…

 妙心寺展@京都国立博物館

妙心寺展の見学で、京都国立博物館へ行ってきた。 展示の内容以前にまず入口にたどり着いたとたん、目に入った衝撃。 「"龍虎図屏風"は4/21からの展示となります」 .....ひどい話だよ、これは。 確かに調べて行かなかった自分も悪いのかもしれないけど。 本…

絵描きの本分

一見、単なるうら寂れた廃屋を100号の画面に、緻密に描き込んだ絵がある。 一般人の見方は、その緻密さに「すごい」と感じるより「なんでわざわざこんなところを描いたの?」という、むしろ「呆れた」というニュアンスの感想が返ってくるだろう。 逆に、自分…

光について

「納棺夫日記」を読み終えた。 ......すごい。 もはや巷で、ありとあらゆる美辞麗句が並べ立てられているので、あえて同じような内容になってしまうことを避け、書くことは避ける。 要は、自分も言葉を失うほどの感動をもらった。ということだ。 映画そのも…

城崎にて その1

2009年度男の日開催。 本年度の開催地は城崎温泉である。 城崎温泉は初めてではない。数年前に一度行っている。 当時の印象は、志賀直哉の小説「城崎にて」のイメージどおり、死を想うに相応しい静寂感。そして、昔ながらの情緒あふれる古い温泉地という感じ…

WBC日本優勝!

WBC日本優勝!万歳。韓国に5-3で勝利! 決勝戦にふさわしい本当に素晴らしい試合だったなあ。 9回で追いつかれ、10回でイチローが突き放す。まさにドラマのような展開。 これは2009年の大事件だ。仕事を休んででも生で見たかった...。 今日の昼は、もうネッ…

映画 「おくりびと」 (10点/10点)

(注) ネタばれ含む!!! このたびのアカデミー賞外国映画賞授賞で大変な騒ぎになった。 いづれ見るつもりだったが丁度レンタルもスタートしたので前倒しで見ることにした。 別に賞を取ったから、というわけでは当然ないが。 ここ最近見た中では屈指の名作だ…

 隠し剣鬼の爪 (7点/10点)

「たそがれ清兵衛」「武士の一分」に並ぶ山田洋二監督の時代劇シリーズ。 このシリーズはどれも女性がかわいく美しい。 今回は松たか子演じる、主人公との身分違いの娘:きえ。 松たか子はこれまでの活躍ぶりから今や「男勝りな属性」を感じてしまい、どちら…

呪怨

1985年に道頓堀川に沈められたカーネルサンダース人形が引き上げられたようだ。 3/10に上半身、3/11に下半身。めがねは未だ見つかっていないらしい。 色が落ち、モノトーンに黒光りしたその姿は長年風雨にさらされた校長先生の石像のようで、なんだか神々し…

ユニコーン再結成

「キンケシ集めたよな?」 「ドラクエ買うために学校休んだよな?」 「カラオケでは"すばらしい日々"歌うよな?」 という世代である。 その名曲"すばらしい日々"を残したユニコーンが15年という歳月を経て再結成。 先日放映された「ぼくらの音楽」では"すば…

バイオハザード5について

結局、プレイステーション3を買ってしまった。 バイオハザード5への期待があまりにも大きすぎたため、発売直前にお試しプレイをした人々からの酷評を聞いても、その期待を鎮火することができなかった。 これまで無用の長物と考えていたPS3がついに我が家にや…

電脳遊戯大作事情

任天堂DS「ドラゴンクエスト9」の発売が7月に延期になった。 自宅界隈のコンビニは未だにその現実を認知せず、3/28発売と大々的に書かれたのぼりが林立したままである。 あのまま7月まで立てているつもりだろうか...。 いつのまにかコンビニでもゲームが買…

Birthday Present

大阪マルビルの吉美画廊にて、小田志保さんの個展を見学してきた。 白の使い方が見事だ。 100号という大作でも、じっくり描きこまれた女性像が広く取った白の空間をしっかり支配できている。 強い絵だ。 こういう作品を、こういう空間を、自らが中心になって…

ヒートテックのチカラ

丹後半島方面へスケッチ取材に出かける。 3月に入ったとはいえ、日本海側はまだまだ寒い。 特に今回は日本海に面した集落を中心に見て回ったため、モロに真冬の海風の直撃を受けながらのスケッチとなる。極寒である。 同行したメンバーの誰もが「寒すぎてと…

草食系男子

草食系男子ってのがいるみたいです。 Wikiで調べると、 ・恋愛やセックスに縁がないわけではないのに積極的ではない、肉欲に淡々とした男子 ・新世代の優しい男性のことで、異性をがつがつと求める肉食系ではない 異性と肩を並べて優しく草を食べることを願…

マンションの階段から見える景色に「何か」を感じる。 一見殺風景なビルが並んでいるだけの光景だ。 だが、手前にある大きな木とその林立するビル、マンションの立ち並び方、光の当たり方。そういったものが、何か言葉にできない「美」を構成している。 絵は…

日本橋散策

大阪の日本橋電気街を散策した。 最後に日本橋に行ったのは、もう5〜6年前になるだろうか...。 ニノミヤ電気、中川ムセンといった店でプリンタだのスキャナだのを購入した記憶がある。 その後、梅田にヨドバシカメラが登場して以来、日本橋はすっかりご無沙…

可憐だあ

ガンダムの日めくりカレンダーを使っている。 日々めくるごとにアムロやシャアの名言がつづられていて、ちょっとしたことではあるが、毎日が楽しく演出されている感じがする。 が、使い始めて気がついたんだけど、祝日とか特別な日に名言が配置されているこ…

第9回樹の会展開幕!

阪急茨木市駅構内のギャラリーにて、第9回樹の会展が2/12よりスタートする。 年末年始をまたいで引越し等あり、新しい作品を描きおろすことはできなかったため、昨年に他のコンクールに出品した作品を展示した。 今日はギャラリーの設営を行った。 設営には…

ウサンクサイ輩

先日の晩、突然「大阪設備」とか名乗る輩が自宅マンションのインターフォンをならしてきた。 不動産屋からの正式な指示で、新築マンションに設置が義務付けられているベランダ換気口の説明に来た。という。 人当たりのよさそうな30代半ばくらいの男だった。 …

カリスマ論

「カリスマ」とは何だろう。 自分の周りにはそう呼ぶにふさわしい優れた人間が数名いる。 誰の周りにもきっとそういう存在はいるのだろう。 芸能界やスポーツ選手にもそういう存在がいて、テレビの中でひときわ凛と輝いて見えたりする。 「カリスマ」とは具…

 チェ 39歳別れの手紙 (6点/10点)

前作「28歳〜」との差がほとんどない。 同じ映画を見ているようだ。 冒頭、サブタイトルにもなった「別れの手紙」がフィデル・カストロにより読まれるシーンがあるが、チラシに書かれていたこと以上の情報はない。 事実以上に強調しまくるアメリカ娯楽的な映…

IH小騒動

新しい家にはガスが来ていない。IHである。オール電化である。 IHを使うのは人生初である。 が、グリルがない。どうやって魚を焼いたらいいのだろう。 WEBで調べると「フライパンとクッキングシートで戦え!」とある。 なるほど。 ガスコンロ時代に使用して…

平成漫画論

「イブニング」と「モーニング」の購読を始めた。 年末年始のどたばたの谷間を埋めるためか漫画雑誌を手に取る機会が多くなり、以来すっかりそれが定着してしまった。 この10年ほど無意識に封印してきた漫画熱だったが、やっぱり自分は漫画が好きだったんだ…