2023-01-01から1年間の記事一覧

育児日記 14日

今の自分にとっての小さな自由時間は、 減量中の力石徹が、一杯のさ湯を、 沁みるように受け取るときのような気持ちに限りなく近い。□

幸せの大小

マッチ売りの少女が凍える中で小さなマッチを擦り、 小さな灯の中に大きな幸福の幻影を見る。 秋の牢獄の中にいる。 全く身動きをとれないほどの時間的制約の中にいるが、時折手に入れられた小さな自由時間に、これまで体験したことの無かった至福を感じる。…

ファンとは言いたくない。

尊敬する人に声をかける時「ファンです」とは言いたくない。 フィールドは違えど、それぞれの仕事に誇りを持ちあい、 「こちらはこうです。そちらはどうですか。」 という対等な話し方をしたい。 そう考えると、尊敬する人と同じ土俵に立って話せるようにな…

今日の看板

秋の牢獄

牢屋の中。 .....なのだろうか、ここは? 別に罪を犯したわけではない、むしろ喜ばしい事案で収容された。 かつて訪れた、釧路のタンチョウヅルの里を思いだす。 檻にいれたタンチョウヅルを観るのではなく、 人間が檻に入り、自然に暮らすタンチョウヅルを…

「誇り」とは、何か。

あるアンケートで「あなたは自分の職場・仕事に誇りをもっていますか」 というのがあった。 よくわからない。と回答した。 ラグビー日本代表が、美しい桜のマークを付けたユニフォームを付けて戦う姿を見たとき、「誇り」を感じた。 海外の観光客が雷門前の…

悪者になりたくない。

いい子で居たい。 いい子と言われたい。 無意識なのだろうが、いつからそうなのかはわからないが、そういう行動原則に基づいて自分はずっと生きて、動いている。 裏返せば、悪者にはなりたくない。ということである。 そんな自分も、時には、悪者になってし…

制作日記

理屈を後から足すやり方は、意味がない。 多くの書籍やら議論やらで、優れた作品や商品を逆解析して、 「優れた作品や商品はこうやったらできる」とかのたまってるけど、優れた作品や商品の生み出し方に方法論なんてない。そんなものがあったらみんなこぞっ…

素朴へのセンス

「ブギウギってなに?」と、 素朴に尋ねられて、 鳩尾を突かれたように脳が止まる。 以前、 「東海道中膝栗毛の膝栗毛ってなに?」と問われたときも、 「焼き鳥のねぎまってなに?」と問われたときも。 素朴な疑問を感じとるセンスって大切だよな。 なんとな…

消える言葉

一家の大黒柱 ・・・なんて言葉も、もう消えてしまったな。この時代には。□

今日の看板

今頃みんな、小豆島....。今年は、僕はお留守番。w□

誤視。

雪道に人。・・・・・・・? と思ったら、 わんこ。でした!! □

続・朝ドラ「らんまん」を見終えて

改めて、すごいドラマだったと思う。 ・「え、もう終わり?」 と思ってカレンダーをみたら9月末。確かに終わる。 それほど密度が高かったということである。 ・引き算のドラマだったと思う。 途中、全く、中だるみのようなものは、なかった。 むしろ、情報を…

今日の語録

「とどのつまり、人の生まれる意味は、 その企てに、 その試行錯誤に、 ”善”への鈍く果てしないにじり寄りに、 参加することだと思う。」(ヨレンタ@「チ。」第七巻) 「今、たまたまここに生きた全員は、 たとえ殺し合う程憎んでも、 同じ時代を作った仲間…

制作日記

自分は、ぶれていたのではなかった。 全ては、1つの目的(ゴール)に向かうための「実験」だった。 1枚描くたびに「絵が変わった」と言われる。 「前回の絵でよかったのにまた変えてきた」 「ころころを表現を変えるな」 「もっと足元を掘り続けないと」 「…

ほぼ日の學校ノート やきとりの學校(「七鳥目」川奈直樹店主)

・「やきとりの學校」というサブタイトルが素晴らしい。やきとりを學校する。という企画で、もう刺さる。 ・本授業で出た焼き鳥店が気になる ・南青山「七鳥目」 ・神保町「とりアロマ (鶏馨)」 ・目黒「鳥しき」 ・代官山「こけぴよ」 ・焼き鳥には芋焼酎…

ゼルダの伝説

物語の全貌を知った今、 目を閉じて「ティアーズオブザキングダム」と唱えてみる。 痺れる。 沁みる。 涙が出る。 これ以上のサブタイトルはないだろう。 ファミコンと出会ってから、これまでの人生で、 間違いなく、これこそが最高峰のゲーム体験と言えよう…

朝ドラ「らんまん」を見終えて。

NHK朝ドラ「らんまん」の最終週が、心に沁みわたる。 力を合わせて生き抜いてきた人々が積み重ねてきたものが、大きな実りとなって戻ってくる清々しさや誇らしさと、残された時間が見えてくる寂しさや悲しさ切なさが混ざった気持ち。 映画「ビューティフルマ…

なつかしの物物

なつかしの、においつき消しゴム。 今改めて見ても、洗練されたパッケージデザインに驚く。 大人でも飛びつくクオリティだ。□

今日の一冊

「黄昏の囁き」綾辻行人著 講談社文庫 3冊のシリーズの中では、 1位 緋色 2位 黄昏 3位 暗闇 だろうか。 このシリーズは、心の底に残った「幽かな記憶」を詩情と残忍とミステリー要素を交えながら掘り起こしていく、といったものになっているが、自分にとっ…

今日の一冊

「暗闇の囁き」綾辻行人著 講談社文庫 純粋培養された美しい少年たちが禁じられた遊びをしてしまった。 というようなストーリー。 真犯人は誰?トリックは?という他の本格ミステリとは違うテイスト。 映画「みつばちのささやき」の雰囲気も感じる。 冒頭の…

今日の一冊

「緋色の囁き」綾辻行人著 講談社文庫 (注意;以下自分のためのメモ=全部ネタバレ) ・しつけの厳しいお嬢様女学校に学校長・宗像千代の娘として編入された和泉冴子。 ・同じ寮の部屋の高取恵が、35年前に灯油をかけて焼身自殺したと言われる岩倉美津子と…

今日の一冊

「俺ではない炎上」 「6人の嘘つき大学生」もよかったが、こちらもまた素晴らしかった。 文章がうまいし、ミステリーとしても完成されてる。 はらはらしたし、気持ちよくだまされた。 (注意:以下、自分のためのメモ=ALLネタバレ) ・主人公の山縣たいすけ…

あか抜けない。

世の中で一般的に観たり聞いたりする 「アート」や「デザイン」のかっこよさと、 自分の身近にある、 「アート」とか「デザイン」のかっこよさが、 かけ離れすぎているように感じる。 「デザイン」というと、例えば佐藤可士和氏が、 全く属性のない商品に命…

最近思うこと。

確かに、好きな人にしか会わない。という生き方もありかもしれない。 人を全部嫌いにしてしまったら、ミステリにありがちな「歳を重ねてから人間嫌いになって山奥の館に逃げ込んだ」になってしまう。 でも彼も、別に世のすべての人を嫌いになったわけじゃな…

今日の一冊

林芙美子の「放浪記」を読んだ。 これはいわば「ブログの走り」だ。 が、とても読みづらかった。 膨大な日記から選り抜きで抜粋していて、日付も明確に書かれておらず、どんどん時間が飛ぶ。だからその都度、林芙美子が新しい環境に居て、新しい人間が居る。…

さみしい。ということについて その3

「寂しい」って、やっぱり、ときどきある。 これまで俺には無い。なんて言い張っていたけど、そこそこあるね。 前言撤回します。 というか、歳を重ねていくことで、強気だったところが弱気になって。 あるいは、思い込んでいたことが、ただの思い込みだった…

今日の気になる

京都丸太町~祇園界隈の居酒屋・レストラン(画廊推し) (祇園四条) □ レストランキエフ(キエフ料理) (地下鉄丸太町東側) □ 京料理かじ □ 十二段家 □ 入山豆腐 □ グリルデミ(行列) (八条) □ ふぐ八

世界よ、止まれ。

自分が長い時間、こだわって、悩んで、どうしても相談したいことだったのに、いざ話してみたら、相手の言い分に流されて「そうですよね」で話を終えてしまう自分がいる。 で、しばらくして、やっぱりしっくりしていないことに気づいて、また悶々とする。 そ…

自分の居場所

自分の居場所はどこだろうか。 未だにそれがぼんやりしている。 映画を観る人間が少ない。 そういう空間の中では、自分はマイノリティである。 周りは奇異の目でこちらを見ているように感じる。 それが個性として評価されるのではなくて、奇妙なモノという見…